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口の開け閉めの構造

顎関節が動くしくみ

顎関節は左右に一つずつあり、あごを動かしたときによく動く関節です。耳の穴の前の部分が顎関節で、 ここに手を当てて口を開け閉めすると、動くのがよくわかります。このとき動いているのが『下顎頭』と 呼ばれる顎関節の軸で、下顎頭に対する軸受けが『下顎窩(かがくか)』です。この『下顎窩』は、頭蓋 骨の下面にあり、左右の『下顎頭』は、それぞれの『下顎窩』に収まっています。

また、顎関節の構造で重要な役割を果たすのが、下顎窩と下顎頭の間にある『関節円板』です。ゴムタ イヤのような硬く弾力性に富んだ組織で、骨同士が直接こすれ合わないようにクッションの役割をしています。

特殊な動き方をする『顎関節』

体にはたくさんの関節があり、ほとんどの体の関節は、『曲げる』または『まわす』という役割を担っています。 しかし、あごの関節は、口を開ける時に、回転しながら前へ滑り出す、という特殊な動き方をします。また、片方の下顎頭だけを前方に出すこともできるのです。ためしに、ガムを右側の奥歯でかむ動作をしてみましょう。下顎が少 し右にずれ、最後に中心に戻ってかんでいませんか?このように食物を咀嚼するためには、下顎が左右にゆれること が必要です。このような下顎の動きを可能にしているのが顎関節なのです。

●口を開けるとき

下顎頭は回転し、下顎窩から外れて前に滑り出します。関節円板も下顎頭の上に乗って一緒に前に移動します 。下顎頭が下顎窩から外れて前に移動することにより、口を大きく開けることができます。

●口を閉めるとき

下顎頭は後ろに移動し、下顎窩の中に収まります。関節円板も一緒に後ろに移動して元の位置に戻ります。

●食べ物を咀嚼するとき

下顎を左右に動かす必要があるため、左右のどちらか一方の下顎頭が前にすべり出し、この動きを繰り返して食べ物を噛みます。

 
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