顎関節症は、あごの関節やそれを支える筋肉や靭帯(じんたい)、神経の不調によって起こ るさまざまな症状のことです。女性に多い病気で、最近は小中学生にまで低年齢化しているともいわれています。
あごの関節は、耳の前方約1センチのところにあり、ちょうつがいのような働きをしています。この関節がズレてしまうと、ち ょうつがいの部分がスムーズに動かなくなり、口を開け閉めするときに、あごの関節から音がするようになります。放っておくと 関節が炎症を起こして痛くなったり、関節が引っかかる感じがして、口を大きく開けることができなくなることもあります。
また、あごの関節を動かす筋肉は、首や肩ともつながっているので、負担がかかりすぎると、顔や肩のまわりの筋肉などにも負担が かかります。そのため、あごの症状だけではなく、頭痛、肩こりをひきおこし、ひどいときには、手足や腰のしびれ、めまい、耳鳴り、 疲労感、イライラ、不眠など、症状が全身におよぶこともあります。このように、顎関節症は、単なる関節の病気ではなく、悪化すると 身体全体の調子が悪くなってしまう病気です。
症状の軽いものは放っておいても治りますが、再発を繰り返す人が多いのも特徴です。症状が重くなると、食事がとれなくなり、手術が 必要になることもあります。痛みがおさまらなかったり、症状が1週間以上続いたり、口を開いたときの上の前歯と下の前歯の隙間が指 2本分ほどになってしまったときには、早めに歯科医院で診てもらいましょう。